するとレビィはカミヤの腹に乗り、カミヤの腹にナイフを差し込む。

「ぅ…ぅぁぁ!」

あまりの激痛に涙が浮かぶ、が、それは相手を喜ばせる事にしかならない。
悦に入るレビィの行為はエスカレートしていった。

「あはははは!何泣いてんの?」

「も…や……。」

「ギュァアアア!!!」

突然聞こえた憶えのある鳴き声、そして次に感じたのは体に圧し掛かる重みの軸がぶれている事だった。
ハッとしてまだかろうじて無事な右腕を使い、血で覆われた瞼を擦るとそこに見えたのは…

「…っ……離せ!!」

「ギャウ!!?」

自分よりも遥かに強大な相手に対し、必死に噛みつき牙を立てるユナ。
そしてそれが無造作に跳ね飛ばされる瞬間だった。