林へ入ったカミヤは、シャツを脱ぎ捨てる。
そこでカミヤは視線を感じ、ハッと周囲を見回す。

「なんだ…気のせい…か?」

しかし、次の瞬間、空から何かが降ってくるのに気づいたカミヤは本能的に転がってそれを避けた。

「っ!」

落ちて来たのは風の塊のような…何とも形容しがたい『モノ。』
それが魔法だと理解するのにそう時間は掛らず、大きく抉られた地面がその威力を物語る。
茫然とする中、見計らったかのように木陰から人が現れた。

「カミヤ君…僕がセッティングしたお祝いのパーティーは、どうだった…?」

「…レ…ビィ…てめぇの仕業か…。」

「クス……楽しかったでしょ…?キミ以外にも、他の同級生に毒を盛って、今の君のようにパーティーをしたことがあるけど…楽しかったなぁ。」

出血多量により、カミヤの視界が少し歪む、立とうにも膝が笑い思わず膝をつくと頭を押さえる。

「くっそ…。」

レビィは楽しそうにニヤリと笑うと

「この前はよくもやってくれたね…僕達二人だけのパーティーの始まりだ。」