-学園内・林へと続く裏庭-

「…プハ!!
あ゛ー…死にかけた…。」

カミヤの出てきた場所は学園の離れにある古池だった…噴水は水を循環させなければならないため
どこかの池や泉に繋がっている事をカミヤは知っていたのだ。
とはいえ狙撃の衝撃波による傷も深く更に水中にいたからなのか、擦り切れたシャツの奥には至る所に細かい傷が見える。

「うかうかしてらんねぇな…頭が働くうちに血を……何とか止めねぇと。」

水を吸って重くなったシャツが段々と紅く染まる。
疲労と出血で体をフラフラとさせながらもカミヤはそこから更に人目に付かないよう近くの林へと入っていく…。






しかし…



















その様子を見て静かに笑みを浮かべた人物が…





















一人、いた。