殺気を帯びながら増え続ける生徒たちを前に、カミヤは手すりをよじ登って…飛び降りた。

「え?」
「な…!?」

早くたどり着いた生徒や、上の階から見下ろしていた男たちはその出来事にポカンと口を開ける。
しかし生徒の誰かが発破をかけるように

「何してんだ!!?ここから狙撃すれば同じことだろうがぁああ!!」

ハッとしたように生徒たちは次々と我に帰る。
そして混乱しながらもそれぞれの武器や術具を手に取り

「「「「喰らえぇえええ!!!」」」」

「ば…バカ!!一斉に撃ったら…」

先ほど号令を出した男の叫びも空しく、百人単位で一斉に放たれた魔法は一瞬で一階の状況を不明にし、周りの設備や使い手の生徒をも巻き込みながら大爆発を起こした。