Ⅹ-story-クロスストーリー

-学園内部-

「クソ…いくらなんでも早すぎだろ…!!」

鳴り響くサイレンの中、大っぴらな場所で逃走した事により『容疑』から『現行犯』になってしまったカミヤはフライヤの連絡によって学園内ほぼ全ての人間に『捕獲命令』が通知され戦場のような状況になっていた。

「どこ行った!?あの違反者は!!」

「みんな!!バラバラに探して、彼はまだ学園の中をよく知らないはずよ。」

逃げる場所逃げる場所、男女問わず顔も名前も知らない人達からの追撃は止む事が無い。
むしろその数は増えているようにも感じ、なにより恐ろしく連携が取れている。

「くっそ……ってうわヤベ!?」

逃走しているカミヤが辿り着いたのは、不運な偶然か作為的にやられたのか一階まで続く吹き抜けのようなスペースだった。
ほぼ全ての階が見渡せ手すり以外遮る物が何も無い。

「いたぞ!!全員今俺がいる場所へ来い!!」

吹き抜けを境に、プレートを携え向かい側にいた男子生徒がカミヤを見つける。
途端に怒号のような足跡が全フロアーから集まって来る…。

(あ、あれで連絡取り合ってたのね…ってそんな場合じゃねぇ!!
どうしたもんかな…あの様子だとあきらめたところで無傷じゃ捕まえてくれなそうだし…と、言うか魔法だか超能力だかわかんないけどそんなの使えないし覚えてないし…。)