-ピンポーン♪-
「はーい、今日はよく人が来るな…また小包か?」
飛びかかろうとするラックを手で押さえながら部屋の戸を開けるとそこにいたのは…
「…フライヤ先生?」
「ようクソ餓鬼。」
一度会えば忘れないであろうその顔は、どことなく不機嫌で苛立ちを隠し切れていない。
そして1人で来た前回とは違い、後ろには二人憲兵のような格好をした男達がいた。
「えーと…これはなんなんですか?」
ただならない雰囲気にカミヤの警戒心も自然と高まる、それはラックも同じのようで先ほどまでのふざけた空気はすっかり無くなっていた。
真剣な眼差しで見つめる二人をフライヤは静かに見下ろした後、フゥとため息をついて
「昨日の夜…レビィの取り巻きである生徒が1人、校舎内の外れにて重症で発見された…。」
「……?」
「カミヤ、テメェを殺人未遂で拘束する。」

