「おー…俺の制服だわこれ。」
小包の中に入っていたのはブラウンのブレザーに薄くクリームの色がついたカッターシャツ、そしてグレーでチェックパターンのズボンやその付属品だった。
「いつの間に裾とか調べたんだ…お前が教えたん?」
試しにズボンとシャツを穿いた後、サイズが自分とピッタリだったため驚くと共にソファーに寝転がっている…いや倒れているラックへと質問をするのだが…。
「………。」
「……上手い事顎に入っちゃったからなぁ…しばらく起きないか。」
哀れにも顔の上でユナがチョコンと座っているのだが、今のラックにそれを払いのける力は無いらしい。
仕方なしにベルトで固定した後、顔に乗っていたユナを摘まみ上げ
「よし、ここに噛み付け。」
ユナを置き、指差した場所は…鼻。
「キュキュ?……(カプ)」
「ア゙お゙ィ!!?」
「そろそろ着替えないとやばいよ?」
飛び起きた拍子に吹っ飛んでしまったユナを受け止め肩に乗せた時、再び来客を告げる呼び鈴が鳴った。

