~翌朝・カミヤ/ラックの部屋~
「な~…いい加減機嫌直せってー…そこの1人と1匹。」
追いかけっこの次の日、三人分の朝食を並べた後カミヤはベッドから出ようとしないラックとユナに手を焼いていた。
あの後、結局部屋につくまでラックはカミヤに追いつけなかったらしい…ちなみにユナが拗ねた理由はまた置いてけぼりを食らったからのようだ。
「うるせえバーカバーカ。」
「キュー!キュー!」
「おのれ…こんな時だけ団結しやがって…。」
若干イライラしつつもこのまままた遅刻になってはたまったものじゃない。
ハァ、とため息をつくとカミヤは両手を上げ
「わかった、俺が悪かった、謝るから早く布団から出てきてくれ。」
“降参します”のポーズにようやく折れたのだろう。
まだ若干不満そうだったがモゾモゾと布団から出るとラックは起き上がり、ユナはカミヤの肩に乗った。
「ったく…さっさと食べるよー。」
こんなやり取りをしつつ二人+一匹は食事を始めるのだが当然結構な時間を費やしていた為…

