「あ、ゴメンゴメン、僕の名前は蛍ですよ。」

「僕?」

そこで蛍と名乗った少女(?)は「しまった!!」という表情を浮かべる。
不思議な表情を浮かべるカミヤを見て慌てて取り繕うように

「あ、え、え~っと……自分の事を『僕』って呼ぶのが癖なんですよ、はは…。」

「…実は男ですとか言うのは無しにしてくれよ?」

本人的には軽い冗談のつもりだったのだがその一言で蛍の表情は更に強張った。
あぅあぅとおかしな状態になってしまった相手を見た後、まだベッドで寝ているラックを尻目に蛍を本来生徒が保険医の前で生徒が座る椅子に座らせるとカーテンを仕切り

「…まぁ話してみなさいよ。」

(勝手に)ポットからお茶を注ぎ、(勝手に)戸棚から茶菓子を出すと保険医が使う椅子に座って相手が口を開くのを待つのだった。