-屋上-

「で…連れて来られたのが屋上って…またベタだな。」

「う…うるせえな…廊下とかは人が多いんだから仕方ないだろ、裏の森とかは遠いし」

「まぁなんでもいいけど…で、何?」

「何じゃない!!」

カミヤに振られた事でようやく本題を思い出したのか、ラックはカミヤに掴みかかる。

「特待生がいる教室の方から聞こえた爆発音…あれはあんたが原因か?」

「爆発音自体は俺じゃねえけど…まぁ原因は俺か。」

ポリポリと頭を掻きながらあまり真剣そうに見えない態度のカミヤに対して、ラックの機嫌は更に悪くなった。

「あんたなぁ…あれだけ最初は目立つなと…レビィの時といい問題ばっか起こしやがって…。」

「あ。」

「なに?」

「どっかで聞いたことあるなーっと思ったら昨日のあいつか…俺攻撃してきた奴。」

頭のもやもやがやっと繋がったと言わんばかりの表情をするカミヤ。
しかし目の前にいるラックは不機嫌を通り越して時間が止まったようになってしまった。
そして肩を掴んでいた手を離し、恐る恐る口を開く。

「まさか…まさかとは思うけどさ、あんた問題起こしたのってレビィなの?」