ププーー!!!!!
「うおぁ!!?」
オレのすぐ側を車が通り抜ける。
この道は細いうえに歩道が無く街頭も暗い。
なのに車は頻繁に通るから、ちょくちょく交通事故も起こっている。
でも家に帰るにはこの道が1番近道なんだ。
恵美に会うのは辛いが、やはり一刻も早く家に帰りたい。
携帯のライトを片手に歩いていると、
目の前に黒猫二匹が道路を横断している姿が目にはいった。
二匹ともデブ猫で、俊敏さのかけらもなかった。
プーーー!!!!!
道路にまたクラクションの音が鳴り響いた。
しかし二匹の速度は速まらない。
おいおい。あれじゃ引かれるぞ。
「おい!!危ないぞ!!」
ライトの明かりからみて、車が来るまでにはまだ余裕がある。
オレは二匹に近づいて早く渡るよう促した。
二匹は車の存在に気付いてはいるようだが、デブなせいか野性とは思えないほど動きが鈍い。
だんだんライトが近づいて来た。
焦れたオレは二匹を抱えて道路を横断していた。
