かみさまの国










あの日オレは久々に徒歩で自宅へと帰っていた。

残業続きでヘトヘトだったが、同棲している恵美に財布を奪われてしまった為に
普段は通りもしないような道を歩いている。

早くシャワーを浴びて、ベットに横たわりたいと思う半面、
コンビニにでも寄って、もう少しゆっくり帰ろうとも思う。

そう思うのも、最近恵美がオレにやたら辛く当たるからだ。

最近の恵美はちょっとした事ですぐ怒る。

二人で生活しているのに、どうしてご飯の準備も洗濯物も私がするの!??
とか、
出るついでなんだから、ゴミぐらい出しなさいよ!!
とか。

そりゃやらなきゃいけないとは思うけど、オレだって仕事があるんだし、朝はしんどいんだ。

それに恵美だって、最近仕事休みがちじゃないか。

そう言ったらグーで頭を殴られ玄関から追い出された。
財布を忘れた事に気付いたのは駅に着いてから。

おかげで会社に遅刻するわ、ハゲた上司に説教されるわ、揚げ句の果てには残業まで。

その日のオレはとにかくついてなかった。