とにかくオレは先を急ぐのだ。
こんな初心者にはかまってられない。
ネチケットのなってないヤツに作法を説くのはオレの仕事じゃない。
とっととこの場から離れよう。
オレは何も言わずその場から去った。
「ね、笑ったら?」
急に目の前に飛び出したソイツ。
「眉間にシワ、寄ってるよ?
ねぇねぇ…可愛いのに、もったいないよ?」
そういって、ソルトの前髪を掻き上げた。
オレはびっくりしてしまい、声が裏返った。
「な…何、してんだよっ!」
手を払いのけ、おでこを手で隠す。
苦笑いをした後、ソイツは言った。
「難しい事は分かんないけど…ゲームなんだから楽しい方がいいよ?」
ごめんね、と呟いてまたオレの後ろに回った。
「…変なヤツ。」
「え…?」
「変なヤツ。」
「はは…。
ソレ、よく…言われる。」
「来いよ。」
「…へ?」
「来いよ、つったんだよ。
お前、行くんだろ?宝部屋。」
「え?い、いいの!?」
「…じゃあ、行かねぇぞ?
さっきみたいな強いの出てきても、やってやらねぇぞ?」
「だ、ダメ!ダメダメ!
もう僕死んじゃうから!」
「…だったら、行くぞ。」
「う…うん!」
昔のRPGみたいだ。
ドット絵で、仲間を後ろに連れて歩いて。
別に仲間になった訳でも、友達申請した訳でもない。
変で憎めないヤツなだけだ。
ただ、それだけの事。
Twin Bee…それが頭を過ぎった。
まぁ、いいじゃないか。
いつもの気まぐれだ。女王蜂の。
今だけの存在だ。
だって、オレは孤高の女王蜂だから。
こんな初心者にはかまってられない。
ネチケットのなってないヤツに作法を説くのはオレの仕事じゃない。
とっととこの場から離れよう。
オレは何も言わずその場から去った。
「ね、笑ったら?」
急に目の前に飛び出したソイツ。
「眉間にシワ、寄ってるよ?
ねぇねぇ…可愛いのに、もったいないよ?」
そういって、ソルトの前髪を掻き上げた。
オレはびっくりしてしまい、声が裏返った。
「な…何、してんだよっ!」
手を払いのけ、おでこを手で隠す。
苦笑いをした後、ソイツは言った。
「難しい事は分かんないけど…ゲームなんだから楽しい方がいいよ?」
ごめんね、と呟いてまたオレの後ろに回った。
「…変なヤツ。」
「え…?」
「変なヤツ。」
「はは…。
ソレ、よく…言われる。」
「来いよ。」
「…へ?」
「来いよ、つったんだよ。
お前、行くんだろ?宝部屋。」
「え?い、いいの!?」
「…じゃあ、行かねぇぞ?
さっきみたいな強いの出てきても、やってやらねぇぞ?」
「だ、ダメ!ダメダメ!
もう僕死んじゃうから!」
「…だったら、行くぞ。」
「う…うん!」
昔のRPGみたいだ。
ドット絵で、仲間を後ろに連れて歩いて。
別に仲間になった訳でも、友達申請した訳でもない。
変で憎めないヤツなだけだ。
ただ、それだけの事。
Twin Bee…それが頭を過ぎった。
まぁ、いいじゃないか。
いつもの気まぐれだ。女王蜂の。
今だけの存在だ。
だって、オレは孤高の女王蜂だから。


