コーヒーと甘くないタイプの炭酸飲料。お気に入りの味のポテトチップス、隣の部屋からパクったチョコレートが一欠けら。
PCの横に置くと、俺は早速立ち上げた。
お嬢が待っている。
ペッパーは俺を見て首を傾げた。
「今日は俺らだけだよ。
歩は友達と遊んでる。だからソルトも居ないよ。」
今度は逆方向へ首を傾げる。
「父さんと母さんも居ないんだ、本当に一人。
まぁ、いいだろそんな日もあってさ。」
コクリ。
ペッパーは誰かと違って、聞き分けが良くて素直だった。
そのフィールドは雨であった。
空は厚く重たい鉛色の雲が渦巻いて、渦々しく感じた。
しかし、そんな色なのに雨は大して降っているという訳でもなく小雨程度であった。
ソルトならキノコがあるとキノコ探しに夢中になる所だが…。
いや、アレの事は忘れよう。
サクサク――
当てもなく、雨の中をさ迷う。
モンスターや敵などが現れはしない、静かな所だった。
それは自分だけ。
自分しかいない。
そんな冷たく、肌に突き刺さるような空気だった。
「…静か、だな。」
そう呟くも、それに返す言葉を発する者も居ない。
PCの横に置くと、俺は早速立ち上げた。
お嬢が待っている。
ペッパーは俺を見て首を傾げた。
「今日は俺らだけだよ。
歩は友達と遊んでる。だからソルトも居ないよ。」
今度は逆方向へ首を傾げる。
「父さんと母さんも居ないんだ、本当に一人。
まぁ、いいだろそんな日もあってさ。」
コクリ。
ペッパーは誰かと違って、聞き分けが良くて素直だった。
そのフィールドは雨であった。
空は厚く重たい鉛色の雲が渦巻いて、渦々しく感じた。
しかし、そんな色なのに雨は大して降っているという訳でもなく小雨程度であった。
ソルトならキノコがあるとキノコ探しに夢中になる所だが…。
いや、アレの事は忘れよう。
サクサク――
当てもなく、雨の中をさ迷う。
モンスターや敵などが現れはしない、静かな所だった。
それは自分だけ。
自分しかいない。
そんな冷たく、肌に突き刺さるような空気だった。
「…静か、だな。」
そう呟くも、それに返す言葉を発する者も居ない。


