部屋に戻って、口にチョコを頬張る。
「…うめぇ。」
久しぶりの甘い物で幸せな気分になる。
「ペッパーは食べれないからね。女の子なのに残念。」
お嬢様はパソコンなので食べれない。

そうだよね。女の子って甘いの好きだよね。
じゃあ、アイツは女なのか?


階段を昇ってくる音がしたので、本人に直接聞いてみた。
「風呂、次お前だぞ。」
「なぁ、歩。」
「あぁ?なんだよ?」
風呂上がりの彼は服を着ていない。
「…お前、女?」
「…はぁ?」
「だよな。普通女の子って恥じらうよな?
…何故恥じらわない?恥じらえよ。」
「はあぁ?」

でも、俺ら一卵性だからアイツが女なら俺も女に違いない。
「おい、ちょっと待てよぉ!」
でもこれまで二人の女の子と付き合った事あるが…違うのか?

アイツが五月蝿いので部屋に戻る。
一応お嬢を彼女の部屋へ待機させる。

さて、風呂に入るか。
なんかアイツが言っているが気にしない。
常にそうだからほっておいても大丈夫だろう。

アイツは自由だな。
羨ましいと思う。