SIDE 悠司

いつ俺は聖羅に誤ろう。
今日も無理だった。
明日でいいか。
そんなのが結構続いた。

いつも部活にくる聖羅が今日は来なかった。
いつも元気な弥生が元気がなかった。
俺は風邪かな?
くらいにしな思っていなかった。
部活終了後
「龍崎さんが福岡に転校した」
顧問がいってきた。
俺はパニくった。

もう聖羅に会えないのか?
聖羅に誤ることはできないのか?

帰り弥生に呼ばれた。
「悠司先輩、聖羅から」
俺は弥生から小さな紙をもらった。

【悠司へ】
もう悠司って読んじゃダメだったかな?
あのねあたし福岡に行くことになったの。
悠司にはちゃんとあたしの事覚えてほしくて手紙を書いたよ。

あたし悠司と付き合えてとても嬉しかったんだ。
毎日が楽しかった。
津守先輩のせいで別れたね。
あたしその時は津守先輩をウランだよ。
だけど悠司があたしの事嫌いとか言ってたって聞いて…
あたしは諦めた。
でもねあたしね、やっぱり悠司が好きみたい。
離れるのは淋しい…
だけど、あたし頑張る。

大人になってもしあたし達が出会ったら奇跡だよ。

悠司…
最後に言わせて。
ありがとう。

あえてさよならは言わないよ。
またあえるって信じてるから。

またね。
【聖羅】

俺はその手紙を呼んで泣いた。
「聖羅の最後の手紙です。大事にしてくださいね」
そういって弥生は去っていった。

聖羅…
俺だって好きだったさ。

“聖羅の最後の手紙”
嫌、最後じゃない。
まだ俺たちは未熟な卵だ。
これからだ。

聖羅、かならずお前を見つけるからな。