「はぁ、はぁ…」

アタシは走って学校を出た。
だって小春ちゃんがあんなことを言うなんて思いもしなかったから。

ずっと友達だと思ってた。
アタシは小春ちゃんのこと大好きな大好きなお姉ちゃんみたいな存在だと思ってたのに、小春ちゃんはそうじゃなかった?

「…もうわかんないよ」


アタシはどうしたらいいの?

小春ちゃんのことを考えると胸の奥がキュッと苦しくなった。
ポロポロと涙が零れてきた。


でも、ひとつだけ分かる。
小春ちゃんもきっとこんなふうに…もっと、苦しかったんだ。

家に着いてまっすぐ自分の部屋へ行くとベッドに倒れこんだ。
すぐに睡魔に襲われてそのまま寝てしまった。

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