元々、卒業式の日に振るつもりだったのだ。

あの日から時間が経ち“気が変わった”と言えばいいのだから。

そもそもリキが高校生になったとしても、条例か何かで問題があるし、周りの目はよくはない。


けれどマツリはリキに悪いとは思わない。

彼は改心したことで新しい未来が出来たのだ。





















それに彼はお子様だ。


「ガラスを割るのに。リキはガラスを拾ってくれなかった」


大人の主任なら、割ってもいないガラスを拾ってくれた――――
























森崎リキ、純粋な生徒。
津山マツリ、腹黒な教師。


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【おわり】