「夜遊びは、いくらでもできるけど。楽しいよね。でも、たまに夜遊びするから良いんだよ。 普段は門限あるからって帰る人のが良い。 だって、そっちのが、たまの夜遊びのが楽しいじゃない?」 ふふっと笑うマツリは、もうこれでは先生としてやっていけないなと自嘲した。 感情任せに、たかが中3の男子に…情けないのは自分の方ではないか。 成人しているのにヒステリーを起こした女を落ち着かせ、 今こうしてゆっくりと話を聞いてくれるリキの方が大人ではないかと。 まるで恋に落ちる瞬間ではないか―――