マツリは眉を垂らすと心底リキを哀れむような目を向けた。

理不尽にまくし立てられたお詫びに、「抱かせろよ」と呟いた。

そう、気付きはしなかったが自分はこの担任が好きなのだと―――


「センセ、抱かせて」


「リキ!!」


強い声と共に、頬に強い衝撃を感じた。



「…は、暴力?」

意味が分からずマツリを睨めば、再び同情するような目をされた。

口紅を塗った唇が動き出す―――