「ぐっすり眠ってたね
お腹空いたでしょう?
ご飯出来てるよ」


そう言って
彼女は優しく
僕を抱きかかえた

2日ほど何も
食べていなかった僕は
夢中でがっついた


「たくさんあるから
慌てないでゆっくり
食べて………」


彼女は僕の背中を
撫でた


「自己紹介がまだ
だったよね
あたしは深雪

キミの名前はもう
決めたよ

雪の降る夜に出逢った
真っ白な雪みたいな
キミ………だから

スノー

今日からここで
一緒に暮らすんだよ

ヨロシクね、スノー」