『誰か………
誰か…助けて』


震えながらも
声を絞り出した

その時だった───



「どうしたの?」


声と同時に
僕の元に誰かが
駆け寄る


目を開けてみると
そこには心配そうに
僕を見つめる女の子が
立っていた


「震えてる………
寒かったのね
もう大丈夫だから…」