深雪の様子が違ったのは
この男…の人のせいだと
すぐにわかった


「あ…真っ白な猫!!
深雪、猫と暮らしてんだ
カワイイなぁ」

「うん
スノーって言うの
カワイイでしょ?」


男…の人は僕に近づき
背中を撫で始めた


「スノー…ヨロシク
俺は優多って言うんだ」

『………触るなよ』


尻尾を左右に
振ってみたけど
やはり優多にも
僕の言葉は届かない