「――ありがとう! お幸せにね?」 恐る恐る耳から手を離した時、こんな言葉が耳に飛び込んできた。 どうやら肝心な部分は聞かずに済んだらしい―― 「七美も……幸せになってほしい」 「――ほ、ほら! 荷物とかまだ色々あんでしょ!? 早く行きなよ!」