「ほら友里降りて! ナナに見られ――」 時既に遅し。 「うわ! 何やってんのあんたら!! 病人ごっこ? ばか?」 「友里が酔いつぶれてんの! 変な誤解すんな!!」 「うるさいなぁ……」 ぼそっと呟いた友里は、俺の背中からストンと降りてフラフラと家の中に入っていった。 ‘いっくんありがとね’って言葉を残して――