「あれ? 俺も一緒に行っていいかな」 ――ほら、出たよ。 ラスボスが登場したかのようなこの緊迫感、ゲームだったら嫌いじゃないんだけどな。 「遼ちゃん! もちろんオッケーだよ」 ナナってば目輝いちゃってるし……つーか何、このタイミング。 「俺ってば反対~」 「なんでよ! 兄弟なんだから仲良くしなさいよ」 ナナの意見をシカトすると――