ＣＡＬＬ =フィヨルド=

「ごちそうさまでした～！」

「はい、おそまつさま。今日はお昼から勉強の時間だからな。それまでは自由時間。」


何も言わずとも自分から食器を片付けるフィヨルド、良い子です。


「は～い。」


すぐに着替えて外へと飛び出していく。












「あっ！フィヨ～！やっと起きた～！」

「お前が起きないからヒマだったんだぞ～。」


ログハウスの周りに広がる深緑の芝生、端の方には野菜や根菜の畑があり、自給自足の証が見られる。



フィヨルドをフィヨの愛称で呼ぶのは、ロングの栗色の髪にピンクの髪どめが特徴のかわいらしい女の子、アイ。

隣でボールをリフティングさせているのは、やや長い茶髪を後ろで結っている男の子、エルメス。


二人ともフィヨルドと同い年で、ほとんどいつも一緒にいるほど仲良しの三人である。


他に、日当たりのいい場所で古い大きな本を熟読しているオレンジ色の髪に仏頂面の男の子は、ナイル。


畑に水を撒いている、水玉模様の大きめニットを被った体の小さな女の子、ルル。


空手の型のような本を開いて、それを真似ているのは、短い金髪に一番大きな体をした、セルフ。


この三人は、フィヨルドたちより一つ年上である。