ＣＡＬＬ =フィヨルド=

ホテルに滞在している間、ラオウの基本的な常識をルパカから習い、フィヨルド、エルメスの二人は、試験日の朝を迎えた。


「では、いってらっしゃいませ。吉報をお待ちしております。」

ルパカにきちんとお礼をし、二人は事前に聞いていたセンタードームへと向かう。











ラオウの中心に控える巨大なドーム、野球ができるドーム５つ分ぐらいの広さだ。


周囲の入り口付近には、多くの受験者、レジェンドがたくさんいた。


全身傷だらけの骨太の男だったり、スラリとした優男だったり、際どい格好をした女性だったり。

十人十色とはこのことを言うのだろう。


「はぁ～、すっげぇなあ。これみんなレジェンドなんだ…」


《こいつらと闘ったりするのかな…》


不安はなく、緊張もなかった。
むしろパッと見で、勝てそうにない相手は、いなかった。