CALL =フィヨルド=

「ラオウは世界の中でもかなり安定した国で、CALLはラオウ内の軍事を全て取り仕切り、国内の慈善事業や技術提供も行った、国力の中心だ。」


ラオウ内のほぼ全ての事業に加担しているため、ラオウに住むほとんどのレジェンドはCALLに入隊する。


大きな主要組織のため、入隊には試験が設けられており、レジェンドなら誰でも入隊できるわけではない。


「二人ももう子供じゃないからな。自立のためにも、CALLはうってつけなんだ。」


「俺たちは、もう…孤児院にはいらないってことですか…」

寂しそうな顔のエルメス


「逆だな、お前たちはもう孤児院は必要無いんだ。」


優しい顔でエルメスの頭を撫でるカイン、昔と変わらない、あったかいカインのまま…


「エルメス、フィヨルド。二人はもう立派なレジェンドなんだ。こんな何も無い孤児院でくすぶっていていい存在じゃない。」


いろんなことを見て

いろんなことを学び

いろんなことを知り

いろんなことを覚え


「俺を1対1で倒せるぐらい成長したら、帰っておいで。」








二人が旅立ちを決意するのに、そう時間はかからなかった…





第2話 【完】