川のほとりで顔を洗うフィヨルド…─
スポーツの後のような清々しい顔を上げる。
「しっかし勝てないなぁ~。俺とエルメスの二人がかりなのに…」
顔を拭きながら、石畳に座っているカインとエルメスのもとへ向かう。
「当たり前だ。二人が俺と闘っていた5年間、俺の成長は止まっているわけじゃないからな。」
フィヨルドとエルメスがレジェンドへとなってから、二人はずっと、その力の使い方を学ぶため、カインと模擬戦をしている。
「さて、じゃあ改めて、二人の力を説明してやろう。フィヨルド、『ディオブレード』出して。」
手をかざすと、光が集まり、白銀の剣が現れた。
「フィヨルドの武器は『ディオブレード』、接近戦においてバランスのいい中型片刃の剣だな。
パルスの属性は『炎属性』、森の中じゃ使えないのは難儀だったな…
戦闘スタイルはスピードこそ無いが、力で捩じ伏せる『パワータイプ』
レジェンドとして非常にバランスの高いステータスだな。」

