学院を出て、そのまま部屋へと戻るのかと思えば、街へと買い物に出てきたティースに、ジークは問う。
「部屋に戻るんじゃなかったのか?」
その言葉に振り向きもせず、冷淡な声でティースは答えた。
「誰かさんが急に来られるので、足りないんですよ。
食材が。」
その言葉にジークは苦笑するしかない。
「で、晩メシ何を作るんだ?」
「任せます。」
「は?」
「うちに来るんです。働かざる者食うべかざるですよ。
あなたに、作っていただきます。」
ティースはそう言い、振り返るとニッコリ笑う。
が、目は笑っていなかった。
その表情を見て、ジークは内心呟く。
(絶対怒ってるな…)
と。
しかし、ジークとしてはティースとあのエルフの少女との間に何か有っては、後々に彼自身が困る事になるのは、分かりきっていて。
