学院に戻ったティースは、教科書を取りに行くと言ったものの、よく考えると、彼女の教室を知らないため誰かに聞こうと思い見回すと、見慣れた人物を見つけた。
「ジーク」
声をかけると、こちらに気付き、立ち止まる。
ティースは彼に駆けよると、尋ねる。
「あの…教室知りませんか…!?」
「は?」
「あぁ、その…彼女の…今朝話した彼女の…」
そう言うと、ジークは怪訝な顔でティースを見る。
「…知らないことも無いが…何だって言うんだ」
その言葉にティースは安堵し、
「教えていただけませんか?」
と問う。
いつもと違う友人の雰囲気に何かを察し、ジークは問うた。
「何をする気だ…?」
その問いに、ティースは間を空け、答えた。
「彼女が家に来てるんです。それで、教科書を…」
