コンコンコン
ドアがノックされ、思わずフレイアは身を竦めた。
だが、
「あの…」
開けられることは無く、扉の向こうからティースの声だけが聞こえてきた。
「食事とか、どうされますか?何でも食べれるのでしたら、適当にご用意しますけど。」
言われてみれば、もう夕方で。
晩ご飯の事も考えなければならなかったが、よくよく考えると…
(あたし、着替えも教科書も無いじゃない…)
と気付く。
(結局…やっぱり家に帰らないと駄目なのよ。)
「あ、あのね、ティース。私…」
「はい?」
「……何でも食べれる。
でもね、学院に教科書を忘れてきたし…着替えとかも要るから…やっぱり帰ろうかと…」
「…着替えなら、その部屋に有ります。左にあるクローゼットを開けてみて下さい。
それから、教科書なら私が取ってきますよ。」
「でも…」
