よくよく考えると、自分はかなり大胆な事をしたな…
フレイアはそう思っていた。
会ったのは二度目。
しかも、会話らしい会話など今日が初めて。
それなのに、何故だか妙に安心する相手。
とはいえ、いきなり彼との共同生活。
けがをして、学院から自分の家までが遠いとは云え…普通ならば頑として断る筈だ。
安心するとは云え、
人間とは云え、
相手は男。しかも、今は足が自由ではない。
もしも、何かあった時にどう逃げると云うのか…。
自分でも、本当に不思議でならなかった。
(だけど今更断れない…)
内心そう呟きつつ、フレイアは改めて部屋を見回した。
(それにしても…息子一人を学院にやるのに、こんな部屋用意するってどうよ…。
跡取りだから、違うって云うのかしら?)
そう思いながら、今更ながらに気づく。
(良いところの跡取りとなったら…婚約者の一人や二人は居るんじゃないの…!?
ど、どうしよう…!!
そんな人が来たら…)
勘違いされるかも知れない。
そう思うと、先程以上に落ち着かなくなってきた。
