Little Eden

そんな彼の言葉に思わずフレイアは赤くなった。
だが、先程の医務室での事を思い出し、特別な意味を含まないであろうと思い、言う。

「…何もしないなら、行く。」

「では、決まりですね。」

そう言ったティースの声が少し震えていた様な気がしたが、フレイアはさほど気にはしなかった。




それよりも。





自分自身、彼なら大丈夫だ…そう思ってしまえる事に驚くしかなかった…。











「広…っ…。」

確かに、ティースの言う様に学院の目と鼻の先に有る、用意してくれたという部屋は、広かった。
しかも。
用意されている調度品の数々は、シンプルではあるが、よく見ると細かい彫刻がなされていたり、質の悪い素材など使われていないことがよく解った。


フレイアは、半分でも自分の住んでいるところの倍は有るわ…と内心呟きつつ、下ろされたイスに居心地悪そうに座っている。

「どちらが良いですか?」

「どちらって…」

「あぁ、済みません。こちらにも部屋が…」

そう言い、ティースはごく当たり前の様に自身の近くのドアを開ける。
確かに、ドアの向こうにも部屋は有った。

(…あたしなんかの常識とは違い過ぎ…)

「時々、友人も泊まりにはきますが、どちらでも好きな方をどうぞ。」

「友人って…女?」

「いえ、違いますよ。」

ティースの言葉に何故かフレイアはホッとした。自分でも謎ではあったが。