Little Eden

「…明日から、学院には来られないんですか?」

歩きながら、フレイアにティースは尋ねた。
フレイアは、ティースの問いに苦笑して答える。

「休むしか、無いでしょ?仕方ないわよ。いつも誰かに、こうやって連れて行って貰う訳にはいかないもの。」

「……。」

「それより、重くない?ごめんね、こんな事させて…。」

「大丈夫です。
こう見えても、体力は多少ありますので。」

フレイアの言葉に、笑いもせずに答えるティースにフレイアは何故だか笑ってしまう。

「…ところで、どこに住んでるんですか?」

ティースに問われ、フレイアは答える。

「ここから少し離れた所。片道半時間程かしら?
でも、学院出たところまでで良いわ…悪いもの。
馬車か何かを呼ぶから…」

そうは言ったモノの、馬車を呼ぶとなればかなりの大金が必要となる。
そうしたならば、今月分の食費の大半が飛んでいくのだが…仕方がない。
いくら体力があるからとは云え、そこまでおぶって貰うわけにはいかなかった。

そんなフレイアの言葉に、ティースは一つ、提案した。

「なら、私の部屋を使いますか?」

と。

「はい?」

「私の部屋です。
ここから近いんです。
親が用意してくれたんですが、広くて部屋の半分は使わないんですよ。」

「…下心でも有るの?」

「い、いえ、そんな訳では…
でも、あなたと居れば何故か落ち着きます。
私を特別扱いしないですから。」