寮の前を走る救急車のサイレンの音で目が覚めた。
事件か事故か?最近は救急車だったり、パトカーだったり、消防車の出動回数が増えてる気がする。授業中だろうが関係ない。夜中でも関係ない。
それもこれもどれも、クロちゃんのせいなんだろうか?
「…。」
部屋の中は暗くなっていて、窓からはぼんやりとした月の明かりが射し込みテーブルの回りを優しく照らしている。
大分寝たみたいだ。
そう思いながら起き上がり、手探りで鞄の中の携帯を取りだした。
開いた携帯の待受画面の時計は7時50分を表示している。
「…。」
頭が働かない。
ぼんやりと画面を見つめていると、画面の数字が7時51分に変わった。
「……、おぃっ!やばっ!」
8時に待ち合わせしていた事を思いだし、脳みそが覚醒する。
すぐさま立ち上がり、携帯を制服のズボンのポケットに突っ込み部屋から出た。
と…、とっくにこの寮の門限は過ぎている。ここは慌てず騒がず、かつ迅速に行動せねば。
まるで泥棒のように抜き足指し足。加えて忍者の素早さ。
誰も、気付かない。
古くさい玄関のスライド式ドアの鍵を開け、なるべくゆっくりと開く。
が、その努力の甲斐無くドアはカラカラと音を立てる。
心の中で舌打ちしつつ寮を出た。
外はやんわりと風が吹いている。時折吹く少し強い風が肌寒かったけど、ムードが高まって良い感じだ。
これから会うまだ見ぬ人物が女の子で、「風が吹くと寒いね。」なんて言ったら抱きしめてキスの一つでもしてやるぐらいの勢いだ。
頭の中でアクセルを空吹かしして学校へと急ぐ。
事件か事故か?最近は救急車だったり、パトカーだったり、消防車の出動回数が増えてる気がする。授業中だろうが関係ない。夜中でも関係ない。
それもこれもどれも、クロちゃんのせいなんだろうか?
「…。」
部屋の中は暗くなっていて、窓からはぼんやりとした月の明かりが射し込みテーブルの回りを優しく照らしている。
大分寝たみたいだ。
そう思いながら起き上がり、手探りで鞄の中の携帯を取りだした。
開いた携帯の待受画面の時計は7時50分を表示している。
「…。」
頭が働かない。
ぼんやりと画面を見つめていると、画面の数字が7時51分に変わった。
「……、おぃっ!やばっ!」
8時に待ち合わせしていた事を思いだし、脳みそが覚醒する。
すぐさま立ち上がり、携帯を制服のズボンのポケットに突っ込み部屋から出た。
と…、とっくにこの寮の門限は過ぎている。ここは慌てず騒がず、かつ迅速に行動せねば。
まるで泥棒のように抜き足指し足。加えて忍者の素早さ。
誰も、気付かない。
古くさい玄関のスライド式ドアの鍵を開け、なるべくゆっくりと開く。
が、その努力の甲斐無くドアはカラカラと音を立てる。
心の中で舌打ちしつつ寮を出た。
外はやんわりと風が吹いている。時折吹く少し強い風が肌寒かったけど、ムードが高まって良い感じだ。
これから会うまだ見ぬ人物が女の子で、「風が吹くと寒いね。」なんて言ったら抱きしめてキスの一つでもしてやるぐらいの勢いだ。
頭の中でアクセルを空吹かしして学校へと急ぐ。

