放課後は詩織ちゃんと約束がある。
昨日の夜が夢じゃ無ければだけど。
待ち合わせは9時。それまでは時間がある。
何にもやることが無いからどうにも落ち着かない。いつもなら堂本と遊ぶんだけどアイツは休みだし…。
「女の子と予定入ってるから。帰るわ。」位の自慢するつもりだったのに、それも出来ない。
それにしても昼休みになっても堂本からメールが帰って来ない。よっぽど具合が悪いのか。それもまた落ち着かない要因の一つでもある。
昼休みにはひょっこりと顔を出すかもと思ってたけど、結局堂本は午後の授業が始まっても現れなかった。
だけどそんな事も最後の六時限目の体育でたっぷりと汗を流しているうちに、すっかりと忘れていた。
教室の前の廊下の窓を全開に開けてべったりと床に座り込み、校内に設置されている自販機で買った徳用サイズのスポーツ飲料を3人で回し飲みしていた。
「しっかし試合終了十秒前のシュウのズッコケは歴史に残るわ。」
最後の六時限は体育担当の先生が出張で不在のために自習になり、俺達はサッカーをしたのだ。
「しかも、ゴール前のシュートの瞬間だったからなぁ。」
俺は最後の一口を飲み干してから、
「引き分けだから別にいーじゃん。負けてねーんだから。」
試合結果は2対2の引き分け。まぁ確かに2人の言う通りに俺がゴールを決めていれば勝つ事が出来たわけだが。
「つっか、皆遊びのサッカーにマジになりすぎだし。勝とうが負けようが引き分けようが別にいーじゃん。」
「そーいうシュウもマジになりすぎて、最後コケたんだろ?無理矢理マークを振り切ってゴール前来たからね。コイツはサッカーの鬼だ!って思ったけどさぁ…審判がいたら確実にファールだったしね。」
俺はさらりと聞き流すと空き缶を教室の空き缶入れに投げる。見事に入ったのを遠目で確認すると床に無造作に置いてあった通学用の鞄を拾って肩に掛けた。
「まぁ俺は帰るわ。」
廊下を階段に向かって歩き出した俺に向かって「じゃーな。」と言う友達に背を向けたまま手をひらひらさせ階段を降りた。一年生いる二階をスルーして生徒玄関のある一階まで降り、職員室の前をさっさと通ると直ぐに生徒玄関。自分の靴用ロッカーの扉を開ける。
かさりっ。と紙がロッカーの中から落ちた。
「ん?」
昨日の夜が夢じゃ無ければだけど。
待ち合わせは9時。それまでは時間がある。
何にもやることが無いからどうにも落ち着かない。いつもなら堂本と遊ぶんだけどアイツは休みだし…。
「女の子と予定入ってるから。帰るわ。」位の自慢するつもりだったのに、それも出来ない。
それにしても昼休みになっても堂本からメールが帰って来ない。よっぽど具合が悪いのか。それもまた落ち着かない要因の一つでもある。
昼休みにはひょっこりと顔を出すかもと思ってたけど、結局堂本は午後の授業が始まっても現れなかった。
だけどそんな事も最後の六時限目の体育でたっぷりと汗を流しているうちに、すっかりと忘れていた。
教室の前の廊下の窓を全開に開けてべったりと床に座り込み、校内に設置されている自販機で買った徳用サイズのスポーツ飲料を3人で回し飲みしていた。
「しっかし試合終了十秒前のシュウのズッコケは歴史に残るわ。」
最後の六時限は体育担当の先生が出張で不在のために自習になり、俺達はサッカーをしたのだ。
「しかも、ゴール前のシュートの瞬間だったからなぁ。」
俺は最後の一口を飲み干してから、
「引き分けだから別にいーじゃん。負けてねーんだから。」
試合結果は2対2の引き分け。まぁ確かに2人の言う通りに俺がゴールを決めていれば勝つ事が出来たわけだが。
「つっか、皆遊びのサッカーにマジになりすぎだし。勝とうが負けようが引き分けようが別にいーじゃん。」
「そーいうシュウもマジになりすぎて、最後コケたんだろ?無理矢理マークを振り切ってゴール前来たからね。コイツはサッカーの鬼だ!って思ったけどさぁ…審判がいたら確実にファールだったしね。」
俺はさらりと聞き流すと空き缶を教室の空き缶入れに投げる。見事に入ったのを遠目で確認すると床に無造作に置いてあった通学用の鞄を拾って肩に掛けた。
「まぁ俺は帰るわ。」
廊下を階段に向かって歩き出した俺に向かって「じゃーな。」と言う友達に背を向けたまま手をひらひらさせ階段を降りた。一年生いる二階をスルーして生徒玄関のある一階まで降り、職員室の前をさっさと通ると直ぐに生徒玄関。自分の靴用ロッカーの扉を開ける。
かさりっ。と紙がロッカーの中から落ちた。
「ん?」

