「最悪ー」

「つか聡太歌下手すぎ!逆にうけるよ」 

「なぐっぞ」

「ごめんなさい」

「あーつかれたなー」

「じゃあわたしんちに移動する?」

「する!あんこの家行ったことねーんだよねー」

「え、あるじゃん」

「馬鹿。夜にはって事だよ」

「あ、そうですかい」


え、これで納得すんのかい
俺はいっつもあんこの家いってるけどな〜
夜にも行ったことあるけどな〜


「とーちゃく!」

「おじゃましまーす」

「おじゃましやーす」

「子供はお酒飲めないから、子供ビール飲みましょうかね〜」

「もう、僕は子供じゃない!子ども扱いしないで!」

「え、いきなりボケられてもツッコミしずらいんだけど」

「そーいやいいもの買ってきたんだよね」

「いい…酒?」

「察しがいいねー聡太」

「冗談やめろよ!3日前も2人で酎ハイ8本開けたばっか「文句あっか?嫌なら飲まんでいい」

「ー…飲むよ!」


何だかんだで俺はたまに杏子の酒盛りに休まずつき合っている。なんつーか、男の意地だ。目指せ皆勤賞!

「…やべぇ俺、なんかあんこに(悪い)影響受けてるさ」

「そう?」


冷静に考えれば、女の部屋に夜中までいるなんて有り得ねェな
でもマシの雰囲気がそう思わせない。男に対しての緊張感というものが、感じられないから




「じゃあ騒ぐかー」

「よっしゃー」



________


「あ、もう電車なくなるから俺帰るわ。聡太は?」

「もーちょい居てからすぐ帰る」

「へーい」

「じゃあな、あんこ。また明日」

「はーいまたあしたー」

「バイバイ平子ー」


バタン


「…やべえ、俺あんこに(悪い)影響受けてるよな?」

「ないない」