夢の旅人

駅に着くと、エスカレーターの近くで
肌の浅黒い老女が占いをやっており、

何か悩んだ風の男性サラリーマンがひと
り、順番を待ってベンチに座っている。

地元の女子高生が占ってもらっているの
を見ていると、

「心が優しいので、誰かが斬ろうと思っ
 ても斬れないような人」

と言われていて、女子高生は喜ぶが、
確かにおっとりと気立ての良さそうな、
かわいい感じの女の子である。

会話は英語のはずなのだが、なぜか時々
日本語で言っているので、僕にも何を
言っているのか分かる。

次の客も女子高生だが、小学生くらいの
2人の妹を連れてきており、その妹たち
は前世では弟たちだったと言われている。

占い師の隣には、通訳らしい中年女性も
立っているし、見料も3000円なので
僕も見てもらおうかと思ったが、時間が
ないので切符売場に向かっていると、

占い師がテレパシーで

「自分から閉ざすと未来は暗い。
 自分から言えば仲直りのチャンス」

とメッセージをくれる。

首都までの切符を買おうとしたが、人が
ごった返している上に、どの切符を買え
ばいいのかよく分からない。

今は21時15分なので、22時20分の
出発予定時刻には十分間に合うと思って
いたのだが、

考えてみれば、列車は一時間に何本ある
んだろうと急に気がついて大いに焦り、

ヤバイ、これは予定時刻までに空港に
行けない、日本に帰れないぞと慌てて
いたが、

「あ、でもこれは夢だから、起きれば
 いいや」

と気づいて夢から覚め、ピンチを脱する。


・・長い夢でしたね! ていうか、夢っ
ていつもこのぐらいの長さがあるはず
なんだよ、思い出せないだけで。

占い師のメッセージが気にかかる。
「自分から言えば仲直りのチャンス」
とは?

最後に「夢だから起きればいいや」と
いうのが傑作。