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ガラララ…



ベランダの戸を開ける。
そーっと忍び足で歩いて柵を越えて、向こう側に着地する。



そして……



「京ちゃんっ!!」





いつものパターン。



「亜姫!!珍しく最近来ないと思ったらまたいきなり来る…」


「えへへ…あ、え…
京…ちゃ…ん…?」




京ちゃんの隣に目を移す。


「友紀ちゃん!?」


「やだ。邪魔者」



…………………(- -#)



「なんで来たのよ」


「そっちこそ、何で当たり前のように京ちゃんの部屋に!?」


「あんたには関係無ーい」



ソ ロ ソ ロ シ バ コ ウ カ



「あ…亜姫、それで何のよう?」


きゅん…京ちゃん…



「えっと…花火大会の事で、今年は皆でバラバラに行かない?

あたし達みんな別行動」



だって、そうしたら友紀ちゃんだって京ちゃんにベタベタする事無いし、
あたしが抜け駆けして京ちゃんと…



「何言ってんの!?有り得ない!!あたし、京ちゃんと行く!!」

























「いいよ。じゃあ俺らは別行動な」