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「――だったんですよぉ」


「あら、まぁ…」


「そちらも大変ね…」


「なぁ、幹ぃ、俺なスリーポイント出来るようになったんだぜ」


「おっ、さすが暎斗やなぁ」


「また教えてくれよ!!京平のヤロー、野球ばっかでバスケに興味ゼロなんだぜ」


「暎斗くん!!京ちゃんを責めないで!!」


「ゆ…友紀ちゃん…」


「暎斗くんなんか、だぁーい嫌い」


「友紀ちゃぁん…」





(…………)



和やかな雰囲気が漂う部屋。
まさか…幹と友紀ちゃんという幼なじみがいたなんて…



じゃあ何であたしは覚えてないの?





「あら、友紀ちゃんは相変わらず京平君の事が好きねぇ」




(ん…?)



「ゆ、友紀ちゃん、京ちゃんの事が好きだったの?」


「《好きだった》じゃなくて今も《好き》なのよ」



う…なんか友紀ちゃんが冷たい…



「だって、お兄ちゃんと亜姫は2人で、ずぅっと遊んでたんだもん。
だから私は京ちゃんのところへ行ってたの。
なぜか暎斗くんもついてきたけど」



い…いつの間にか《亜姫ちゃん》から《亜姫》になってるし。



「そういえば、うちの京平を最初に《京ちゃん》って言い始めたのは友紀ちゃんだったわね」


「ホンマや。友紀は毎日毎日『京ちゃん、京ちゃん』って言ってたもんな」


「いいでしょー?だってぇ、私と京ちゃんはフィアンセだもん」


「ゆ…友紀ちゃん…∑」


「何?私、京ちゃんみたいな年上のカッコいい人が良いの」


「俺だって友紀ちゃんより年上…」


「1つだけね。京ちゃんはもっと大人だもん」


「友紀、暎斗が可哀想だろ」


「ほら、京ちゃんは優しい★」
















もしかして…ライバル登場!?