ぼくはくま。

ジュウジュウ―

焼ける音と一緒にだんだん香ばしい匂いが漂い始めた。

『千秋ちゃん?まだひっくり返さないの?』

『もうちょっとだよ~』

ぼくは言われるがままに焼けるのを待った。

『ねぇ!まだなの?』

『もうちょっとだってば~』

相変わらず千秋ちゃんはまだだと言いはった。