はぁ。
やっぱりこんなに凄い条件が揃ってて、
なんか変じゃないかと思ったよ。
・・・てゆうか、男子校って・・・私、入学不可能じゃん。
肩を落として家に帰ろうと回れ右をしたそのとき。
「あ!君ここに入学しに来たんでしょ」
「へ・・・?」
そこには、白衣姿の、いかにも"保健の先生"という雰囲気の人が立っていた。
「あー・・・。僕はここの高校の保健担当、一ノ瀬です。」
ぽかんと口をあけたままの、マヌケ面のあたしに軽く礼をした一ノ瀬という先生。
「は、はぁ・・・。」
「ほら。早く校舎はいりなよ」
手招きをする先生。
「へ?でも私女・・・・」
「うん。どこからどう見たって女の子だね。」
・・・・は?
当たり前のように言う先生の言葉を、私は理解できなかった。
