「そっかぁ、ごめんな?コイツ無愛想でさ・・・」


「あっ、いえ・・・・」


「・・・・」




私は今、同じだけど同じじゃない2人のイケメンさんに囲まれている。



―――時はほんの数分前。




「どっ、どっぺるげんがー・・・」


口をポカンとあけ、目の前の人物をまじまじと見ながら私はそう呟いた。




「ん?」




だって、どう考えたっておかしい!
理科室には変わらずさっきまで会話をしていた拭石先輩。
なのに私の前には、もう一人の拭石先輩が立っているのだ。