自分の進行方向に、 朝、あたしを助けてくれた彼の顔を見つけた――― 理科室のまん前で、窓を開け、そこに ひじをついていた。 また見かけられた嬉しさと驚きで、頭の中は小パニック状態になる。 「あのっ!」 気づいたらあたしは、拭石先輩の元に駆け寄り,声を掛けていた―――・・・・・ 自分でも無意識だった。 「ん、」 「あっの・・・・」 気のせいか、朝とは少し雰囲気が違う感じがした。 なんだか、暗いとゆうか・・・ でもそんなのパニック状態なあたしはあまり気になりもしなかった。