私の行動に
綾ちゃんは
一瞬目を見開いたけれど、
すぐに目を細めて
微笑んで握り返してくれた。


「じゃあ...失礼しました。」


そっと手をはなして
一礼すると
綾ちゃんは屋上を
足早に去っていった。




残されたのは、


私。






...と

那都君。