この子..
強い。


私なんかよりずっと
意志持ってて、
素直で。



だからこんなに
まっすぐ私の目をみれるんだ。



那都君には
この子みたいな子が
良いのかもしれない。


でも..
それでも
那都君の彼女の位置は
譲れないよ。


だって那都君言ってくれたよね??


私が嫌いでも俺は好きだって。

...言ったよね??


だから、譲れない。
だから、私も真っ直ぐ
見返して、


「うん。
楽しみにしてる。
..那都君と、待ってるね。」

微笑み返した。

そして、小刻みに震える
綾ちゃんの手をぎゅっと握った。