そう、嘉弥には
伝わってしまうから。

だから
今嘉弥はものすごい
勢いで私の体をを
揺さぶってるんだろうな。

じゃなきゃこんな
乗り物酔いレベルの
気持ち悪い思いなんか絶対
したくないよ。


「感傷ぶってんじゃねぇぞ??
こんにゃろう。
何で逃げるの。
らしくないらしくない
らしくなぁいっ。」


ほら。
バレてる。


そして予想以上に
キレてる。


「妄想は主演女
優賞取れちゃう位だったのに
いざ現実になったら
それって何。
つかはっきりいうけど。」


「な、何??」


あまりの迫力に
たじろぐ私。