「那都君...。」


声に出して呼んでみても
返事はもちろんなくて、
変わりに聞こえたのは
一限を知らせるチャイム。


...サボろ。


いつもサボったりしないから
たまには良いよね。


よくわからない理由をつけて
私はもうしばらく
うじうじ悩むことに
決めた。



そうと決まれば
ジュースでも買おう。


私は一度屋上を出て
カルピスを買うことにした。